こんにちは、はじめまして。
針灸亮庵 院長の 中島 亮輔 (なかじま りょうすけ)です。
平成26年(2014年)12月24日、クリスマスイブの日にここ原宿に開院いたしました。
亮庵の「亮」は私の名前から付けてしまいました(笑)。
「針」を鍼としなかったのはより現代的で説明の付けやすい真っすぐな治療を目指そうと決めたからです。
「庵」は質素な佇まいの小屋という意味があります。
そんな質素な小屋では毎日、本格的で効果の実感できる治療が行われています。
私はサラリーマン時代の最後の8年間は本当に酷い状態でした。
寝ている時間以外は常に重い不快感と疲労感にまとわりつかれたような体調です。
(お友達には霊が憑いてるって言われましたがもしかしたらそうかも笑)
病院を転々としながら、うつ病か慢性疲労症候群ではないかという考えにも至りました。
しかし、病名は今でもわかりません。ただ酷い状態でした。
更に同時期に母親の癌も末期で見つかったことも重なり、会社を辞めて二人三脚で病気に立ち向かおうと決心した経緯があります。
母は3年足らずで亡くなってしまいましたが、余命1年も難しいと告げられながらも一緒に過ごせる時間を2年近く伸ばせたことは、病気に対する考え方を180度変えてくれました。
お医者さんは薬を与えることしかしてくれません。
薬を飲むと痛みが取れたり、スカッとしたり、少し良くなったような気になりました。
しかし、時間が来るとまた同じ症状に苦しめられるのです。
この繰り返しでは病気が治るとは思えません。
私は疑問を持ち、書籍やインターネットを駆使して調べ始めました。
「病気は自分が作った!」このような言葉が飛び込んできました。
これまでの生活習慣が病気を作ったと言うのです。
そして、それを正していけば病気は治るとも言っています。
簡単で当たり前のことですがずっと目を背けていた原因に初めて目を向けるキッカケとなりました。
そして、この考え方を古来よりずっと主張しているのが東洋医学思想ということを知りました。
人間も自然の中の一つでその関係性が極端に偏ると異常をきたす。
ですから、自然との調和が大事ですよ!という考え方です。
また、人体内部においても細胞、組織、器官がそれぞれに違った機能を持ちながらも互いに協調して全体を作る自然と捉えています。
針灸はこのような協調性を改善するものだということも知りました。
私はこれに深く感銘し、この世界に足を踏み込むことになりました。
途中、全体を見る東洋医学は善、部分的にしか見ない西洋医学は悪、と極端な考えに偏り、母にはそれを押し付けてしまいました。
最終的には手も足も出せなくなり苦しい最後を迎えさせてしまいます。
何が正解であったかは今もわかりませんがもう少し母という人間そのものを見ることはできなかったか深い後悔と反省の思いがあります。
このアンバランスも東洋医学思想に反することになっていたのかもしれないと今は考えています。
痛みなどの症状は結果です。
結果には必ず原因があります。
例え”肩こり”だとしても
・それは姿勢の影響かもしれません。
・食べ過ぎて内臓か疲れているからしれません。
これら原因から正していかなければ本当の意味での解決にはなりません。
針灸治療においては、症状がある部位も施術の対象になりますが、その原因となっている箇所や自律神経の働きを調整する部位にも施術をすることで初めて身体の力を活かした治療になりえます。
全身の流れが整うことは、抑えられていた自然治癒力を解放することにつながります。
針灸師は部分を見て、全体を見て、その関係性も見ていかなければなりません。
病気そのものだけでなく、その人全体も見ていく必要があります。
人は一人一人異なりますから同じ症状でも原因は違ってきます。
しっかりと話を聴いてしっかりと身体を触らせて頂く、その上で丁寧な治療を心がけることは必ず良い結果を生むと信じています。
中島 亮輔
昭和47年12月23日生
東京都練馬区出身
日本鍼灸理療専門学校卒
きゅう師 第164255号